ハロウィンの甘い恋

 

所要時間:約20分

作者:yuka

利用規約  台本を使用する前に必ずお読みください。


<役>
スイ♀:魔女。テンション高い(外見年齢17歳)

ミキ♀:魔女。冷静(外見年齢17歳)

カイ♂:ジャック・オー・ランタン。狂暴(外見年齢32歳)

キラ♂:ミイラ男。甘え上手(外見年齢20歳)



<役表> ♂2:♀2 or ♂1:♀2:不1
スイ♀:
ミキ♀:
カイ♂:
キラ♂:

※キラは男性表記ですが女性がやっても構いません。

 

 


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【スイとミキの家】



ミキ:スイー。紅茶が入ったわよ。

スイ:あー、うん。ありがと…

ミキ:クッキーも焼いてみたわ。

スイ:うん……

ミキ:………?

スイ:……はぁ。

ミキ:スイ?

スイ:………

ミキ:スイ?どうしたの?

スイ:…へ?

ミキ:いつもはお茶の時間になれば煩さが倍に増すくらいテンションが上がるじゃない。

スイ:そうだっけ…?

ミキ:それなのに全然上の空…挙句ため息まで吐き出して。

スイ:私、ため息ついてた?

ミキ:…具合でも悪いの?

スイ:ううん。

ミキ:じゃあ…

スイ:ミキ。

ミキ:ん、何?

スイ:私………

ミキ:………

スイ:好きな人、できたみたい。

ミキ:………は?



スイ:ハロウィンの甘い恋(タイトルコール)



【キラの家】



カイ:ぶーっ!!!はっはっははっははははは!!!!!!
   あのスイが!恋!!!ぶははははっ!!!!!

ミキ:笑いすぎよ、カイ。

キラ:だから最近スイが益々可愛いんだね。

ミキ:益々?いつもと変わらないわ。

キラ:恋すると可愛くなるっていうでしょ?

ミキ:どうかしらね。恋って錯覚しているだけかもしれないし。

キラ:錯覚?

ミキ:よくあるじゃない。告白されたから相手を意識するとかそういう…
   スイはお子ちゃまだから。好意を持たれて喜んでいるだけに感じるわ。

キラ:それでも、相手を意識するようになるのは悪いことじゃないと思うな。
   それで好きになっていくことだってあるだろうし。

カイ:もしかしてアレか!その男、もうじきバレンタインとかってイベントだからスイに告白したんじぇねぇのか?!
   ひひっ!わかりやすいな!!

キラ:あー、そっか。バレンタインか。
   それで最近お姉さんたちがチョコをたくさんくれるんだ。

カイ:うるせぇ!テメェの菓子情報なんざどうでもいいんだよ!!

ミキ:そんな理由で告白なんて信用ならないわ。

カイ:で、スイに告白したなんて物好きはどんな奴だ!?
   ゾンビか?!狼男か?!

ミキ:それが…何者かよくわからないのよね。

キラ:わからない?

ミキ:姿形は、まるで人間だそうよ。

カイ:人間…ファントムか?

キラ:その可能性はあるね。

ミキ:人間界で人間を驚かしていたときに突然後ろから声を掛けられたんですって。
   「君、いつも楽しそうに驚かしているよね。ずっと気になってたんだ。
   よかったら、友達からでいいんだ。僕と付き合ってくれないかな?」って。

キラ:へぇ、その子はずっとスイのこと見て気になってたんだね。

カイ:ぶははっ!!ずっと見てたとか!!
   本当に物好きな野郎だな!!!

キラ:いいと思うけどな。スイは可愛いし純粋だからきっと素敵な恋ができそうだ。

ミキ:そうね、純粋で素直だから…

カイ:すぐ騙されそうだよな。

ミキ:そうなのよ、それが心配で…

キラ:大丈夫じゃない?その辺はミキがちゃんと見定めてあげるんでしょ?

ミキ:………はぁ。

カイ:ひひっ、何だ?嫉妬してんのかぁ?

ミキ:違うわよ。面倒だなと思っただけ。

カイ:だよなぁ!スイの恋のおもりとか!!まるで姑(しゅうと)…ひひっ!
   あーっはっはっはっは!!腹痛ェ!!

キラ:何だか今日はカイが楽しそうだなぁ。

ミキ:ホントに、いつも以上に煩いわね。

キラ:ま、でもミキが誰よりもスイのことわかってるし心配しているだろうから。
   よろしくね。何かあったら相談乗るよ。

ミキ:………はぁ。気が重いわ。



【スイとミキの家】



ミキ:そもそも、スイが男性に意識を持つことがあるなんて…考えたこともなかったわ。
   悪戯好きで素直で…可愛い面はたくさんあるからスイにそういう目を向ける男性は少なくはなかったけれど。
   でも、スイはまだまだお子様だから…きっとすぐ、熱が当てられた様な感覚もなくなるでしょうね。
   私が気にすることでもないし…さ、紅茶でも飲みながら本でも読みましょう。

スイ:ミーキーーーーーーーー!!!(声のみ)

ミキ:…ほら、いつも通りのスイじゃない。
   やっぱり恋なんて気のせいだったのよ。

スイ:ただいま!ミキ!!

ミキ:おかえりなさい。

スイ:お茶の時間に間に合ったー!!私にもちょうだい!

ミキ:ええ、今用意するわね。クッキーも食べる?

スイ:うん。わーい、クッキーだ!

ミキ:この前とはえらい違いね。今日はたくさん驚かすことができたのかしら?

スイ:えへへ。今日はねー、たくさんお話できたんだ。

ミキ:…お話?今日は仕事で人間界に行ったのよね?

スイ:うん。そこにね、あの人がいて…話しかけてもらったの!
   そこでたくさんお話しちゃった!!
   楽しかったなぁ。

ミキ:ちょっと、もしかして今日話してただけなの?
   貴方自分の成績の悪さわかってる…?

スイ:うっ…わかってるよぉ…

ミキ:それならちゃんと仕事して数をこなさなきゃダメじゃない。
   悲鳴BOXに悲鳴を集めるために人間界に行ってるのよ。
   遊びじゃないのよ?

スイ:大丈夫だって!ちゃんとわかってるし何とかなるよ。

ミキ:…それに、相手も相手ね。

スイ:へ?

ミキ:わざわざ人間界に行って仕事しているスイを捕まえて話すなんて。
   全然いいことじゃないでしょ。
   一体どんな奴よ。

スイ:ちょっと…ひどいよ!会ったことないのに悪く言わないで!!

ミキ:好きって言われて舞い上がっているだけのスイよりずっと冷静に分析できていると思うけど?

スイ:ミキは話したことないじゃない!

ミキ:…確かにそうね。
   わかったわ。じゃあ会わせて。

スイ:…へ?

ミキ:会って私も話してみるわ。それで私から言うわ。
   「スイは人間界でちゃんと悲鳴を集めないと成績が悪くハロウィンタウンから追放されてしまうので
   スイの仕事の邪魔はしないでください。」って。
   その人がいい人ならスイのためってわかってくれるでしょ。

スイ:…そ、そんなこと言わないでいいよ。
   私がちゃんと……

ミキ:ちゃんとしてないじゃない。人間界に行って悲鳴も集めず色恋沙汰に現を抜かしてるなんて…
   何もちゃんとしていないでしょ。
   いい?困るのはスイ自身なのよ。此処から追放されてどうするの?亡霊にでもなるの?

スイ:そんなことにはならないよ!

ミキ:本当にそういいきれるの?貴方はお子様だから自分のことわかってないだけじゃない?

スイ:じゃあ、ミキにはわかるっていうの?

ミキ:ええ、わかるわ。スイは好きって言われて舞い上がってるだけ。
   そんな一時の気の迷いで仕事が疎かになるなんて…はぁ、本当にお子様ね。

スイ:やめてよ!!

ミキ:………

スイ:ミキは何もわかってないじゃない!私のことも!あの人のことも!!
   そうやって自分で見たことだけ信じて!私のこと、何もできないお子様って思い込んでるだけじゃない!!
   周りのことを気にもしないミキの方がよっぽどお子様よ!!

ミキ:あのね…

スイ:もういいよ!ミキが私のこともちゃんと見ていないってよくわかったわ!!
   もう私の勝手にするから!さようなら!!

ミキ:スイ……はぁ。本当にお子様なんだから…
   紅茶、冷めちゃったじゃない。それにクッキーも、こんなに食べれないわ…
   まったく……



【キラの家】


キラ:はい、紅茶だよ。

スイ:ありがとう……

キラ:どういたしまして。
   それで、ミキと喧嘩して出てきちゃったの?

スイ:うん…

キラ:そっかぁ。ミキも寂しかったんじゃないかな?

スイ:そんなことないよ。ミキは私のこと何もわかってない。

キラ:ふふっ、スイも寂しかったんだね。

スイ:え?

キラ:スイはミキにも知って欲しかったんだよね。その人のこと。

スイ:…うん。

キラ:ねえ、今度その男の子もさ此処に連れておいでよ。
   皆でお茶会をしたらきっとミキもその人のこと知れるんじゃないかな。

スイ:え?

キラ:僕も会ってみたいしさ、ハロウィンタウンで会う分にはきっとミキも怒らないでしょ。

スイ:なるほど…それもそうかも。うん!そうしてみる!

キラ:スイはその人のどんな所が好きなの?

スイ:…初めてだったの。私のこと楽しそうで好きって言ってくれる人。

キラ:そうなの?

スイ:うん。ちゃんと驚かせられなくて上司やミキにいっつも怒られるでしょ。
   驚かすのが好きなのにさ…やっても怒られるばっかりで。
   でも、そんな私を見るのが好きって言ってくれたの。私、嬉しかったんだ。

キラ:そっか。いいね。今のスイはいつもよりもっと可愛いよ。

スイ:そうかな。

キラ:うん。ミキがその人に嫉妬しちゃう気持ちもわかるなぁ。

スイ:そんなことないよ。

キラ:そんなことあるよ。ミキはスイとずっと一緒に居たんだから他の人の影響でそんなに可愛くなっちゃったら
   ミキだって心配で仕方ないでしょ。

スイ:そういうもの?

キラ:スイだって、ミキがそうなったら寂しいでしょ。

スイ:…確かに。でも、嬉しいのもあるかな。
   ミキがそんなに好きになっちゃう人って誰だろうって凄く気になる。

キラ:あはは、今のミキはまさにその状態だよ。

スイ:あぁ、なるほど!

キラ:仲良しでいいね。

スイ:うん!

キラ:仲直りできそう?

スイ:…がんばる。

キラ:うん。

スイ:あのね、キラ…

キラ:何?

スイ:手伝って欲しいことがあるんだけどいいかな?

キラ:もちろん。僕に出来ることなら何でもやるよ。

スイ:あのさ………



【数日後、キラの家】


キラ:えぇ?!あれからスイと口聞いてないの??

ミキ:ええ。

キラ:何で?

ミキ:あんな子もう知らないからよ。

キラ:それは本心じゃないんでしょ。

ミキ:………

キラ:ミキって意外と意地っ張りだよね。

ミキ:知らないったら知らないわよ。

キラ:はぁ…スイも仲直りしたがってたよ。

ミキ:知らないってば。

キラ:ひねくれてるミキは可愛くないよ。

ミキ:可愛くなくて結構よ。

キラ:スイはどんどん可愛くなってるのにね。

ミキ:もうスイなんかいいのよ。知らないわ。

キラ:もう……

カイ:あ!見つけたぞ!ミキ!!

ミキ:またうるさいのが…

カイ:おい、聞けよ!バカ女!

ミキ:バカは貴方でしょ。脳みそ空洞のクセに。

カイ:ぁあ!?何だと!!

ミキ:何よ。

キラ:そんなに慌ててどうしたの?カイ。

カイ:ああ!そうだった!!

ミキ:これだから単細胞は。

カイ:テメェ、そんな口の聞き方でいいと思ってんのか?!
   せっかくスイの情報を持ってきてやったのによ!!

キラ:スイの情報?

ミキ:何よ。

カイ:ひひっ、知りたいか?

ミキ:いいから早く教えなさいよ。

カイ:それがお願いする態度か?教えてくださいだろうが!

ミキ:は?

カイ:は?じゃねぇだろ!教えてくださいだっつってんだろぉが。
   言葉通じねぇのか?あぁん?

ミキ:さっさと言わないとその頭パイにするわよ。

カイ:そんなことしたらテメェには一生俺様の情報は伝わらないんだからな!

ミキ:あっそ。じゃあ別にいいわ。
   どうせカイからの情報なんてどうでもいいことでしょうし。
   アナタなんてパイにする価値もない。どうせするならもっといいカボチャを選ぶわ。

カイ:何だと?!

ミキ:悔しかったら言ってみなさいよ。内容で判断してあげるわ。

カイ:上等だ!テメェ!耳の穴かっぽじってよーく聞けよ!

ミキ:前置き長いわねぇ…

キラ:ちゃんと教えてあげるんだからカイはやっぱり優しいな。

カイ:スイの事が好きって言ってた男の正体がわかったぜ!

ミキ:正体?

キラ:なんだったの?

カイ:聞いて驚け!アイツはな、実は人間だったんだ!

ミキ:……は?

カイ:どうやらスイのことも魔女の格好した人間の女の子だと思って声をかけてるみたいだぜ。
   ひひっ、アイツが本当の魔女とも知らねぇで…馬鹿な人間だなぁ!ひゃははっ!!

キラ:そっか。だから人間界でしか会わなかったのか。

カイ:なぁ?!ひひっ!おもしれぇだろ!!

ミキ:バカかぼちゃ!そういうことは早く言いなさいよ!

カイ:あぁ?!親切に教えてやっただろうが!!おい!何処行くんだよ!

キラ:行っちゃったね。

カイ:クソッ…礼もなしかよ。やっぱりバカ女じゃねぇか!

キラ:あんなに焦ってるミキ初めて見たなぁ…

カイ:はっ!滑稽だな!

キラ:さ、僕たちはお茶の準備をして待ってようか。

カイ:あぁん?!何で俺まで!

キラ:そりゃもちろん。あの二人が好きだからでしょ。




【人間界】



ミキ:はぁっ…はぁ…スイ!

スイ:……ミキ?

ミキ:はっ…やっぱり此処にいたのね。

スイ:どうしたの?ミキがそんなに慌てるなんて珍しいね。

ミキ:貴方の好きな人に会いに来たのよ。

スイ:え?

ミキ:会って話をしに来たわ。だから私も此処で待たせてもらう。
   これから会うんでしょう?

スイ:いや…会わないよ。もう、会わない。

ミキ:…どうして?

スイ:今、帰ったところだよ。ねぇ、知ってた?彼人間だったんだって。
   私のことも人間だと思ってたんだってさ。可笑しいよね。

ミキ:スイ…

スイ:一緒にハロウィンタウンでお茶しようって言ったらさ、凄い顔してたよ。
   私が魔女ってわかったら気味悪がって帰っちゃった。

ミキ:そう。

スイ:ミキ、何処行くの?

ミキ:彼を探すのよ。まだ近くにいるはずでしょ。

スイ:何で。

ミキ:そんな勝手な人間は許せない。会って呪いでもかけてやるわ。

スイ:いいよ、そんなことしなくて。

ミキ:よくない。

スイ:いいってば。

ミキ:よくないわよ!

スイ:…っ

ミキ:スイが可愛いからって、好きになったって声を掛けて!魔女って知ったら逃げる?
   そんなの勝手すぎるわ。スイの気持ちを弄んだだけじゃない!
   そんな人間、この世に必要ないわ。呪われて当然よ。

スイ:そんな…そんなことミキはしなくていいよ。

ミキ:何でそいつを庇うようなこと言うのよ?

スイ:違…

ミキ:大体スイもスイよ!そんなわけのわからない男に引っかかって!!
   何で人間と見分けがつかないの!どうしてそんなしょうもない男を好きになるの!
   そういう判断ができないから貴方はすぐに騙されるのよ!

スイ:…ごめんなさい。

ミキ:これは制裁よ。魔女を甘く見過ぎなのよ…そこを退いて。

スイ:ダメだよ。

ミキ:退きなさい。

スイ:ミキはそんなことしなくていい。
   そんな奴相手にミキに呪いなんてかけてほしくない!

ミキ:……

スイ:ごめんなさい…ごめんね、ミキ。私がバカだから。
   ミキにも迷惑かけちゃった。

ミキ:…違うわよ。

スイ:ごめんなさい。

ミキ:違うってば。

スイ:…

ミキ:スイの事が好きだから。心配で此処に来たのよ。

スイ:…ミキぃ……!

ミキ:私こそ、キツい言い方ばかりしてごめんなさい。
   さ、帰りましょう。

スイ:うんっ…!



【キラの家】


キラ:あ、おかえりなさい。

カイ:遅ぇんだよ!待ちくたびれただろぉが!!

ミキ:戻ったわ。

カイ:おい!ミキ!!テメェ!

ミキ:喚かないで。うるさいわね。

カイ:あぁ?!テメェ!俺様に何かねぇんか?あぁん!!

ミキ:特にないわ。

カイ:はぁ?!テメェに教えてやったのはこの俺様だろぉが!
   礼の一つくらいするのが常識ってもんじゃねぇのか!あぁん!!

ミキ:もう少し早く教えなさいよ。本当に、使えないわね。

カイ:何だと!テメェ!!

キラ:スイ、そんなところに立ってないでこっちにおいでよ。

スイ:あ、えっと……

カイ:何だ、言いてぇことがあるならはっきり言え!

スイ:ひっ!あの…

ミキ:ほら、早くいらっしゃい。

スイ:た、ただいま!!

キラ:うん。おかえり。

カイ:ったく、遅ぇんだよ!

スイ:そんな怒らないでよぉ!

ミキ:さ、お茶にしましょうか。キラ、台所借りてもいい?

キラ:あ、お茶は僕とカイで用意したよ。

スイ:え!カイも?!

カイ:ぁんだ?文句あんのか?!あぁん?!

スイ:…ありません。

ミキ:たまにはアナタも役に立つのね。

カイ:あぁ?!

キラ:今日はバニラフレーバーの紅茶だよ。それに一味加えるんだ。
   カイ、持ってきてくれる?

カイ:チッ!ほらよ。

スイ:なにコレ?

ミキ:マドラーかしら…何を混ぜるって言うの?

キラ:ただのマドラーじゃないよ。先の丸いものをよく見て。

スイ:わぁ!チョコだ!

ミキ:なるほど。ショコ・レね。

カイ:これを紅茶に溶かしながら飲むんだとよ。

キラ:バレンダインだからね。僕たちからのバレンタインチョコだよ。

ミキ:まさか、二人からチョコをもらうとは思わなかったわ。

キラ:たまにはこういうのもいいかなって。

スイ:ありがとう、キラ!カイ!

カイ:いいからさっさとお茶にするぞ!冷めたらチョコが溶けねぇだろぉが!

ミキ:はいはい。せっかちなんだから…

スイ:ねぇ、ミキ。

ミキ:何?

スイ:これ。私からのチョコ。

ミキ:え?どうしたの?これ…

スイ:キラに手伝ってもらって作ったんだ。その…

キラ:仲直りといつもありがとうってね。

スイ:うん。

カイ:どぉせ溶かして固めただけだろ?

キラ:気持ちの問題だよ。

スイ:ミキ、いつもありがとう。
   こんな私だけどこれからもよろしくね。

ミキ:…私、チョコとか用意してないわ。

スイ:また今度、美味しいクッキー作ってよ。

ミキ:しょうがないわね。

スイ:うん。

ミキ:…こちらこそ、これからもよろしく。

スイ:うん!










ハロウィンの甘い恋  END


演じてくださりありがとうございました!感想等、いただけたら喜びます。

 

 

 

 

 

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